阪神がはじめて日本一になった1985年。その年の秋に放送されていたドラマ「ハーフポテトな俺たち」。当時、大好きでかかさず見ていた思い出のテレビドラマです。
そのドラマの主人公を演じていたのが中山秀征。そう「ヒデちゃん」なのである。彼がデビュー間もない頃の初主演作品で、共演は河合美智子(オーロラ輝子!)、柳沢慎吾、香坂みゆき、今井美樹、桑名正博、等々・・・結構すごい人たちが脇を固めていたんですね。
実は今日のお昼の番組「ウチくる」というヒデちゃん司会の番組のゲストが当時の共演者の一人、柳沢慎吾氏。ドラマは、渋谷にあるハンバーガーショップ「ダディーズ」が舞台で、ここでバイトとして働く主人公の高校生役として秀ちゃんが出演していたのです。そして、その職場のバイト・チーフ役が慎吾さんだったんですね。二人はなんと、22年ぶりの番組共演とのこと。番組出演時は18歳と23歳だったという二人。思わず、「チーフ!」「久しぶり~!」と感激の再会シーン。
そんな二人以上に、見ている私の方が興奮してしまったのであるが、当時、どんな風にこのドラマを見ていたか、どんな時代背景だったかなどいろいろなことが瞬時によみがえってくるくらい、このドラマに入り込んで見ていた私。懐かしのドラマシーンがちらりと映りましたが、どんなのシーンのひとコマだったのか今でもわかってしまったくらい好きでよく見ていました。
視聴率的には振るわず、その後の再放送もほとんどされずに20年以上経って現在に至るという感じだと思うのですが、このドラマからレベッカの「フレンズ」という大ヒット曲が生まれているんですよね。そういう意味では、その後このドラマの再放送がバンバン行われてもよかったんじゃないの?と思うのですが、なぜか幻のドラマと化してしまったのです。でも、懐かしいな。ホントに22年も経ってしまったの?!という驚きも。
このドラマをきっかけに、バーガーショップでバイトしたいと思った人はかなりいたでしょうね。ドラマの中のような、かわいい女の子とわいわい楽しく働ける・・・そんな幻想を私も思いきり抱きました。さすがにバーガーショップでバイトするまでには至りませんでしたが、友人が何人か○クドナルドで働いていたのを知って嫉妬したり(笑)。
主人公のかおるくん(中山秀征)は年上の女性バイト・さなえ(香坂みゆき)に恋をするんですね。ところが、そんな彼に同い年のバイト・しずか(河合美智子)が思いをよせている。その三角関係を軸に、元暴走族の同僚・秀吉(湯江健幸)やしずかの親友のり子(黒沢ひろみ)らがからみ、両親やダディーズの仲間を巻き込んでの青春群像劇・・・そんなドラマがこの「ハーフポテトな俺たち」だったんです。
ダディーズの店長が、あの「セクシャルバイオレットNo.1」の桑名正博さんなのですが、これがまた妙にはまっていたんですね。元硬派で鳴らしたという感じで、時々不良に売り場を荒らされることもあるのですが、毅然と対処するかっこよさがありました。そして、さなえの親友で夜はスナックでカウンターに立つ女・けいこ。演じるのは今井美樹さん。彼女もデビューして間もない頃の出演だったと思います。今と違ってぽちゃっとしたかわいらしさがあって、当時の私は彼女のファンでした。同じクラスにいたら、絶対好きになっているタイプでしたね(笑)。で、そのけいこちゃんに思いを寄せているのが慎吾さん演じるチーフという設定だったんですね。う~ん、懐かしい!しっかり覚えているものだ。
そんなドラマのうら話も一部、番組で聞けたのですが、それが慎吾さんお得意の一人再現ドラマというやつで、もう腹をかかえて笑いました(笑)。ドラマの後半で山形の温泉のある旅館に一泊するというエピソードがあるのですが、その時のうら話で、翌朝早いので速攻で寝るように言われたにも関わらず、慎吾さんがナイショでメンバーと合流した事がプロデューサーにバレて、ものすごく怒られたという話。そのシーンをつい先ほどの話のように詳しく再現する様が最高で、「ネタでしょ、これ!」(笑)って感じで、すごく面白かったです。
ちょうど、主人公かおるくんと同じくらいの世代だったこともあり、多感な時期ゆえ、このドラマ世界に共感できる部分が多くて、自分も出演者の一人のつもりで入り込んで見ていた記憶がありますね。この時期は他に「青が散る」とか「金八先生」とか好きなドラマもたくさんありましたが、「ハーフポテト」ほどその中に自分がいたドラマはなかった・・・それくらい好きだったドラマでした。22年前かぁ・・・年とったものだなぁ(苦笑)。
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