KILLING TIME同様、80年代に活動していた大好きなバンドの一つに
リアルフィッシュというグループがある。
2008年3月17日月曜日
2008年3月16日日曜日
ハーフポテトな俺たち
阪神がはじめて日本一になった1985年。その年の秋に放送されていたドラマ「ハーフポテトな俺たち」。当時、大好きでかかさず見ていた思い出のテレビドラマです。
そのドラマの主人公を演じていたのが中山秀征。そう「ヒデちゃん」なのである。彼がデビュー間もない頃の初主演作品で、共演は河合美智子(オーロラ輝子!)、柳沢慎吾、香坂みゆき、今井美樹、桑名正博、等々・・・結構すごい人たちが脇を固めていたんですね。
実は今日のお昼の番組「ウチくる」というヒデちゃん司会の番組のゲストが当時の共演者の一人、柳沢慎吾氏。ドラマは、渋谷にあるハンバーガーショップ「ダディーズ」が舞台で、ここでバイトとして働く主人公の高校生役として秀ちゃんが出演していたのです。そして、その職場のバイト・チーフ役が慎吾さんだったんですね。二人はなんと、22年ぶりの番組共演とのこと。番組出演時は18歳と23歳だったという二人。思わず、「チーフ!」「久しぶり~!」と感激の再会シーン。
そんな二人以上に、見ている私の方が興奮してしまったのであるが、当時、どんな風にこのドラマを見ていたか、どんな時代背景だったかなどいろいろなことが瞬時によみがえってくるくらい、このドラマに入り込んで見ていた私。懐かしのドラマシーンがちらりと映りましたが、どんなのシーンのひとコマだったのか今でもわかってしまったくらい好きでよく見ていました。
視聴率的には振るわず、その後の再放送もほとんどされずに20年以上経って現在に至るという感じだと思うのですが、このドラマからレベッカの「フレンズ」という大ヒット曲が生まれているんですよね。そういう意味では、その後このドラマの再放送がバンバン行われてもよかったんじゃないの?と思うのですが、なぜか幻のドラマと化してしまったのです。でも、懐かしいな。ホントに22年も経ってしまったの?!という驚きも。
このドラマをきっかけに、バーガーショップでバイトしたいと思った人はかなりいたでしょうね。ドラマの中のような、かわいい女の子とわいわい楽しく働ける・・・そんな幻想を私も思いきり抱きました。さすがにバーガーショップでバイトするまでには至りませんでしたが、友人が何人か○クドナルドで働いていたのを知って嫉妬したり(笑)。
主人公のかおるくん(中山秀征)は年上の女性バイト・さなえ(香坂みゆき)に恋をするんですね。ところが、そんな彼に同い年のバイト・しずか(河合美智子)が思いをよせている。その三角関係を軸に、元暴走族の同僚・秀吉(湯江健幸)やしずかの親友のり子(黒沢ひろみ)らがからみ、両親やダディーズの仲間を巻き込んでの青春群像劇・・・そんなドラマがこの「ハーフポテトな俺たち」だったんです。
ダディーズの店長が、あの「セクシャルバイオレットNo.1」の桑名正博さんなのですが、これがまた妙にはまっていたんですね。元硬派で鳴らしたという感じで、時々不良に売り場を荒らされることもあるのですが、毅然と対処するかっこよさがありました。そして、さなえの親友で夜はスナックでカウンターに立つ女・けいこ。演じるのは今井美樹さん。彼女もデビューして間もない頃の出演だったと思います。今と違ってぽちゃっとしたかわいらしさがあって、当時の私は彼女のファンでした。同じクラスにいたら、絶対好きになっているタイプでしたね(笑)。で、そのけいこちゃんに思いを寄せているのが慎吾さん演じるチーフという設定だったんですね。う~ん、懐かしい!しっかり覚えているものだ。
そんなドラマのうら話も一部、番組で聞けたのですが、それが慎吾さんお得意の一人再現ドラマというやつで、もう腹をかかえて笑いました(笑)。ドラマの後半で山形の温泉のある旅館に一泊するというエピソードがあるのですが、その時のうら話で、翌朝早いので速攻で寝るように言われたにも関わらず、慎吾さんがナイショでメンバーと合流した事がプロデューサーにバレて、ものすごく怒られたという話。そのシーンをつい先ほどの話のように詳しく再現する様が最高で、「ネタでしょ、これ!」(笑)って感じで、すごく面白かったです。
ちょうど、主人公かおるくんと同じくらいの世代だったこともあり、多感な時期ゆえ、このドラマ世界に共感できる部分が多くて、自分も出演者の一人のつもりで入り込んで見ていた記憶がありますね。この時期は他に「青が散る」とか「金八先生」とか好きなドラマもたくさんありましたが、「ハーフポテト」ほどその中に自分がいたドラマはなかった・・・それくらい好きだったドラマでした。22年前かぁ・・・年とったものだなぁ(苦笑)。
そのドラマの主人公を演じていたのが中山秀征。そう「ヒデちゃん」なのである。彼がデビュー間もない頃の初主演作品で、共演は河合美智子(オーロラ輝子!)、柳沢慎吾、香坂みゆき、今井美樹、桑名正博、等々・・・結構すごい人たちが脇を固めていたんですね。
実は今日のお昼の番組「ウチくる」というヒデちゃん司会の番組のゲストが当時の共演者の一人、柳沢慎吾氏。ドラマは、渋谷にあるハンバーガーショップ「ダディーズ」が舞台で、ここでバイトとして働く主人公の高校生役として秀ちゃんが出演していたのです。そして、その職場のバイト・チーフ役が慎吾さんだったんですね。二人はなんと、22年ぶりの番組共演とのこと。番組出演時は18歳と23歳だったという二人。思わず、「チーフ!」「久しぶり~!」と感激の再会シーン。
そんな二人以上に、見ている私の方が興奮してしまったのであるが、当時、どんな風にこのドラマを見ていたか、どんな時代背景だったかなどいろいろなことが瞬時によみがえってくるくらい、このドラマに入り込んで見ていた私。懐かしのドラマシーンがちらりと映りましたが、どんなのシーンのひとコマだったのか今でもわかってしまったくらい好きでよく見ていました。
視聴率的には振るわず、その後の再放送もほとんどされずに20年以上経って現在に至るという感じだと思うのですが、このドラマからレベッカの「フレンズ」という大ヒット曲が生まれているんですよね。そういう意味では、その後このドラマの再放送がバンバン行われてもよかったんじゃないの?と思うのですが、なぜか幻のドラマと化してしまったのです。でも、懐かしいな。ホントに22年も経ってしまったの?!という驚きも。
このドラマをきっかけに、バーガーショップでバイトしたいと思った人はかなりいたでしょうね。ドラマの中のような、かわいい女の子とわいわい楽しく働ける・・・そんな幻想を私も思いきり抱きました。さすがにバーガーショップでバイトするまでには至りませんでしたが、友人が何人か○クドナルドで働いていたのを知って嫉妬したり(笑)。
主人公のかおるくん(中山秀征)は年上の女性バイト・さなえ(香坂みゆき)に恋をするんですね。ところが、そんな彼に同い年のバイト・しずか(河合美智子)が思いをよせている。その三角関係を軸に、元暴走族の同僚・秀吉(湯江健幸)やしずかの親友のり子(黒沢ひろみ)らがからみ、両親やダディーズの仲間を巻き込んでの青春群像劇・・・そんなドラマがこの「ハーフポテトな俺たち」だったんです。
ダディーズの店長が、あの「セクシャルバイオレットNo.1」の桑名正博さんなのですが、これがまた妙にはまっていたんですね。元硬派で鳴らしたという感じで、時々不良に売り場を荒らされることもあるのですが、毅然と対処するかっこよさがありました。そして、さなえの親友で夜はスナックでカウンターに立つ女・けいこ。演じるのは今井美樹さん。彼女もデビューして間もない頃の出演だったと思います。今と違ってぽちゃっとしたかわいらしさがあって、当時の私は彼女のファンでした。同じクラスにいたら、絶対好きになっているタイプでしたね(笑)。で、そのけいこちゃんに思いを寄せているのが慎吾さん演じるチーフという設定だったんですね。う~ん、懐かしい!しっかり覚えているものだ。
そんなドラマのうら話も一部、番組で聞けたのですが、それが慎吾さんお得意の一人再現ドラマというやつで、もう腹をかかえて笑いました(笑)。ドラマの後半で山形の温泉のある旅館に一泊するというエピソードがあるのですが、その時のうら話で、翌朝早いので速攻で寝るように言われたにも関わらず、慎吾さんがナイショでメンバーと合流した事がプロデューサーにバレて、ものすごく怒られたという話。そのシーンをつい先ほどの話のように詳しく再現する様が最高で、「ネタでしょ、これ!」(笑)って感じで、すごく面白かったです。
ちょうど、主人公かおるくんと同じくらいの世代だったこともあり、多感な時期ゆえ、このドラマ世界に共感できる部分が多くて、自分も出演者の一人のつもりで入り込んで見ていた記憶がありますね。この時期は他に「青が散る」とか「金八先生」とか好きなドラマもたくさんありましたが、「ハーフポテト」ほどその中に自分がいたドラマはなかった・・・それくらい好きだったドラマでした。22年前かぁ・・・年とったものだなぁ(苦笑)。
2008年3月15日土曜日
世にも奇妙な物語
最近は毎年、春と秋の2回、特別編として放送されているフジテレビ系オムニバスドラマ「世にも奇妙な物語」。その季節が今年もやってきた。
この番組、週一のレギュラー放送としてスタートしたのは1990年4月のこと。3年間のレギュラー放送を終えた後も、季節の風物詩のように特別編としてこれまでたびたび放送されてきた。番組開始当初はタイトルどおりに恐怖系の話が多かったのだが、次第にギャグ系、感動系、ファンタジー系等・・・バラエティに富んだラインナップが顔を連ねるようになり、それが功を奏してか、いまだにスペシャルとして放送され、ファンを魅了している。私は個人的にストレートな恐怖もの、ホラー系があまり好きではないので、番組開始当初は敬遠していたエピソードも多かったのだが、次第に作品カラーがバラエティにとんでくると、結構好んで見るようになった。
その中でも「赤と黒」という超短編のストーリーが今でも印象に残っているのだが、大沢誉志幸氏演じるひたすら走り続ける男とマンションに手足を縛られ監禁された女(岸本加世子)の二人しか登場せず、セリフはいっさいなしという話。男は街中を必死に走り続けている。女の目前には爆薬がカウントダウンを刻んでいる。男はある建物にとびこむと必死に階段を駆け上がる。不安な表情の女。部屋に駆け込んだ男は慌ててタイムカードを押す。1分の遅刻だった。時を同じくして、目の前のビルから爆発音が・・・。これだけの話である。男と女は直接何の関係もない。ただ同時進行していただけの話。なんの説明もない。これがなんともいえない感覚につつまれるのである。
他にも、柳葉敏郎氏演じる男が乗車したバスで不可解な出来事に遭遇する「奇数」。バスを待つ乗客の順番そのままにバスの座席に前から順番に一列に座っていく。7番目に並んでいた彼は最初、7番席とは別の座席を選んだのだが、なぜかバスは走り出さない。乗客の視線にプレッシャーを感じ、仕方なく空席の7番席に座るとようやくバスは走り出す。1丁目につくと、1番座席に座っていた人が降車する。2丁目に着くと2番座席の人が降りる。同様に順番に一人ずつ降車していく。彼の目の前に親子が一組いたのだが、なんと別々に降車したのだ(つまり、5番と6番)。気がつくと自分が次に降車する番だ。しかし、7丁目ではなく11丁目で降りたいのだ・・・。そんな不条理感たっぷりの短編なのだが、説明のない怖さ、シュールさが最高で好きなのである。
感動系もそのまま膨らませて映画化できそうなストーリーも意外とある。最近見たものの中では、「過去からの日記」という作品。売れない小説家と難病と戦う少女が時を超えて交換日記をする話なのだが、映像美と役者の演技力ですごく感動的な話になっている。今でも大好きな話だ。
18年もの間、放送されていることもあって、今やネタ切れの感じも否めないが、それでもこういうショートストーリーというスタイル自体大好きなので、やっていればつい見てしまう。今フジテレビで放送中の「ロスタイムライフ」というドラマも「世にも」と合い通じる作品世界。ばかばかしさと恐怖感がとなりあったシュール世界。そんなドラマが私はすごく好きです。今春放送予定の新作もどんな作品が見られるか、期待しないながらも楽しみに待つ私です。
この番組、週一のレギュラー放送としてスタートしたのは1990年4月のこと。3年間のレギュラー放送を終えた後も、季節の風物詩のように特別編としてこれまでたびたび放送されてきた。番組開始当初はタイトルどおりに恐怖系の話が多かったのだが、次第にギャグ系、感動系、ファンタジー系等・・・バラエティに富んだラインナップが顔を連ねるようになり、それが功を奏してか、いまだにスペシャルとして放送され、ファンを魅了している。私は個人的にストレートな恐怖もの、ホラー系があまり好きではないので、番組開始当初は敬遠していたエピソードも多かったのだが、次第に作品カラーがバラエティにとんでくると、結構好んで見るようになった。
その中でも「赤と黒」という超短編のストーリーが今でも印象に残っているのだが、大沢誉志幸氏演じるひたすら走り続ける男とマンションに手足を縛られ監禁された女(岸本加世子)の二人しか登場せず、セリフはいっさいなしという話。男は街中を必死に走り続けている。女の目前には爆薬がカウントダウンを刻んでいる。男はある建物にとびこむと必死に階段を駆け上がる。不安な表情の女。部屋に駆け込んだ男は慌ててタイムカードを押す。1分の遅刻だった。時を同じくして、目の前のビルから爆発音が・・・。これだけの話である。男と女は直接何の関係もない。ただ同時進行していただけの話。なんの説明もない。これがなんともいえない感覚につつまれるのである。
他にも、柳葉敏郎氏演じる男が乗車したバスで不可解な出来事に遭遇する「奇数」。バスを待つ乗客の順番そのままにバスの座席に前から順番に一列に座っていく。7番目に並んでいた彼は最初、7番席とは別の座席を選んだのだが、なぜかバスは走り出さない。乗客の視線にプレッシャーを感じ、仕方なく空席の7番席に座るとようやくバスは走り出す。1丁目につくと、1番座席に座っていた人が降車する。2丁目に着くと2番座席の人が降りる。同様に順番に一人ずつ降車していく。彼の目の前に親子が一組いたのだが、なんと別々に降車したのだ(つまり、5番と6番)。気がつくと自分が次に降車する番だ。しかし、7丁目ではなく11丁目で降りたいのだ・・・。そんな不条理感たっぷりの短編なのだが、説明のない怖さ、シュールさが最高で好きなのである。
感動系もそのまま膨らませて映画化できそうなストーリーも意外とある。最近見たものの中では、「過去からの日記」という作品。売れない小説家と難病と戦う少女が時を超えて交換日記をする話なのだが、映像美と役者の演技力ですごく感動的な話になっている。今でも大好きな話だ。
18年もの間、放送されていることもあって、今やネタ切れの感じも否めないが、それでもこういうショートストーリーというスタイル自体大好きなので、やっていればつい見てしまう。今フジテレビで放送中の「ロスタイムライフ」というドラマも「世にも」と合い通じる作品世界。ばかばかしさと恐怖感がとなりあったシュール世界。そんなドラマが私はすごく好きです。今春放送予定の新作もどんな作品が見られるか、期待しないながらも楽しみに待つ私です。
2008年3月14日金曜日
記憶の達人
テレビでおりにふれ、超人特集があると必ず紹介される記憶の達人。
一口に記憶といっても、記憶の対象が様々で、人によって得意の記憶ジャンルというものがあるようだ。たとえば、円周率を何十万桁も記憶する人がいたかと思えば、パッと瞬時に見せられた映像や言葉などをいくつもその場で記憶するのが得意な人がいたり、歴代の大統領や出来事を詳細に記憶している人もいたかと思えば、イントロあてクイズで膨大な楽曲のイントロだけを記憶している人もいます。
私はそんなに記憶力に長けている人ではないので、このような人たちには手放しで感心してしまう。つまり、記憶の分野での競争心がないので、完全に傍観者として楽しめてしまう。もちろん、記憶力が優れていたらいいなぁとか単純に思うのだけれども、たとえば、円周率のような無意味な数列記憶にはなかなかモチベーションがわかないのです。歴史の年号や出来事の暗記なんて、ホントに苦手だったなぁ。興味があれば入りやすいと思うのだが、義務的に機械のように記憶しなければならないというのはとても苦痛を感じてしまう。
そんな私ですが、最近、同世代の方がテレビに出演して記憶術を披露しているのを見て、関心するとともに、すごく興味を抱いたのです。テレビでは、即興的にゲストの芸能人が書いた12桁の数字を瞬時に記憶するというものでしたが、記憶術もそうですが、それ以上に物腰のやわらかいこの人本人に強い興味を感じたんですね。番組を見終わった後に気になってネットで調べてみたら、この方、自身の記憶術の本も出版されている藤本忠正さんという人であることがわかりました。ところが驚いたことに、藤本さんは幼い頃の事故が元で、「記憶障害」という後遺症を負っていて、現在もその状況を抱えて生きていらっしゃるとのこと。しかしながら、本人の努力で自らの記憶術を駆使し、どんなものでも暗記できてしまうくらいに上達したそうです。その一方で、「記憶障害」は、すぐに記憶が消滅してしまうという症状を持っているため、藤本さんが日常の中で記憶の消滅と新たな入力の狭間を常に行き来して生きているという現実にショックを受けました。と同時に、障害を負っていない自分がいかに日常を怠けているのかを思い知らされ、背筋が伸びる思いがしました。
もともと、自分で勝手にイメージ記憶をするというのは自然とやっていたりすることなので、記憶の仕方に興味さえ持てれば能力開発として取り組んでいけるのではと思っています。そんなわけで、これをよいきっかけとして、新しいチャレンジにつながればと思います。人間はむしろ、不自由や困難な状況下の方が力を発揮するといいますが、自分もぬるま湯な日常を反省し、新しい刺激を取り入れたいと思う今日この頃です。
一口に記憶といっても、記憶の対象が様々で、人によって得意の記憶ジャンルというものがあるようだ。たとえば、円周率を何十万桁も記憶する人がいたかと思えば、パッと瞬時に見せられた映像や言葉などをいくつもその場で記憶するのが得意な人がいたり、歴代の大統領や出来事を詳細に記憶している人もいたかと思えば、イントロあてクイズで膨大な楽曲のイントロだけを記憶している人もいます。
私はそんなに記憶力に長けている人ではないので、このような人たちには手放しで感心してしまう。つまり、記憶の分野での競争心がないので、完全に傍観者として楽しめてしまう。もちろん、記憶力が優れていたらいいなぁとか単純に思うのだけれども、たとえば、円周率のような無意味な数列記憶にはなかなかモチベーションがわかないのです。歴史の年号や出来事の暗記なんて、ホントに苦手だったなぁ。興味があれば入りやすいと思うのだが、義務的に機械のように記憶しなければならないというのはとても苦痛を感じてしまう。
そんな私ですが、最近、同世代の方がテレビに出演して記憶術を披露しているのを見て、関心するとともに、すごく興味を抱いたのです。テレビでは、即興的にゲストの芸能人が書いた12桁の数字を瞬時に記憶するというものでしたが、記憶術もそうですが、それ以上に物腰のやわらかいこの人本人に強い興味を感じたんですね。番組を見終わった後に気になってネットで調べてみたら、この方、自身の記憶術の本も出版されている藤本忠正さんという人であることがわかりました。ところが驚いたことに、藤本さんは幼い頃の事故が元で、「記憶障害」という後遺症を負っていて、現在もその状況を抱えて生きていらっしゃるとのこと。しかしながら、本人の努力で自らの記憶術を駆使し、どんなものでも暗記できてしまうくらいに上達したそうです。その一方で、「記憶障害」は、すぐに記憶が消滅してしまうという症状を持っているため、藤本さんが日常の中で記憶の消滅と新たな入力の狭間を常に行き来して生きているという現実にショックを受けました。と同時に、障害を負っていない自分がいかに日常を怠けているのかを思い知らされ、背筋が伸びる思いがしました。
もともと、自分で勝手にイメージ記憶をするというのは自然とやっていたりすることなので、記憶の仕方に興味さえ持てれば能力開発として取り組んでいけるのではと思っています。そんなわけで、これをよいきっかけとして、新しいチャレンジにつながればと思います。人間はむしろ、不自由や困難な状況下の方が力を発揮するといいますが、自分もぬるま湯な日常を反省し、新しい刺激を取り入れたいと思う今日この頃です。
2008年3月13日木曜日
卒業シーズン
この時期、学校では卒業式シーズンだ。
学生を卒業してから、もう何十年経つことか。もうイメージの中の「卒業式」しか残っていない。
特に桜がひらひらと舞う春の陽射しに包まれた校庭のシーンとか、ドラマや映画の映像の中の美しい光景が頭の中に残っていて、現実の記憶はとっくに上書きされてしまい、美化されてしまっている、そんな感じがします。
私が若い頃に大好きだったアニメに「めぞん一刻」というのがある。主人公の五代裕作という浪人生が住むアパートで、後に恋心を抱くことになる管理人、音無響子と出会うところから話ははじまるのだが、その出会いのシーンが春。そして、紆余曲折あって、ハッピーエンドのラストシーンが再びの春。いずれも印象的な桜舞い散る美しい春の陽光に包まれたシーン。春だけでなく、四季おりおりの季節感が印象的に盛り込まれた日常を描いた作品だったため、どの季節も美しく描かれていて、その世界感にものすごい憧れがありました。それゆえ、春というとあの作品の中の桜のシーンが瞬間的に自分の中に浮かぶわけですね。
それと、最近、桜の季節を歌ったヒット曲が多い。そしてそのPVの中の桜の美しいシーンがとても印象的だ。曲のサウンドとともにその映像のイメージは自分の中に刷り込まれ、桜の季節は私の中でどんどん美化されていくのだ。
学生の頃は、後々花粉症に苦しめられるなど、想像などしなかったが、現在の春の季節は、花粉症に苦しむ人々という当時とは180度違う光景が定着しつつあり、なんともやりきれない。現代人が花粉症から解放される日はやってくるのだろうか?と外出するたびに思う今日この頃である。
思い出のアニメ「めぞん一刻」のテーマ曲だった春らしい「悲しみよこんにちは」(斉藤由貴)と「陽だまり」(村下孝蔵)はとても印象的に私の中に残っている。なんかただのアニメヲタさんみたいな感じになってきたなぁ・・・。
学生を卒業してから、もう何十年経つことか。もうイメージの中の「卒業式」しか残っていない。
特に桜がひらひらと舞う春の陽射しに包まれた校庭のシーンとか、ドラマや映画の映像の中の美しい光景が頭の中に残っていて、現実の記憶はとっくに上書きされてしまい、美化されてしまっている、そんな感じがします。
私が若い頃に大好きだったアニメに「めぞん一刻」というのがある。主人公の五代裕作という浪人生が住むアパートで、後に恋心を抱くことになる管理人、音無響子と出会うところから話ははじまるのだが、その出会いのシーンが春。そして、紆余曲折あって、ハッピーエンドのラストシーンが再びの春。いずれも印象的な桜舞い散る美しい春の陽光に包まれたシーン。春だけでなく、四季おりおりの季節感が印象的に盛り込まれた日常を描いた作品だったため、どの季節も美しく描かれていて、その世界感にものすごい憧れがありました。それゆえ、春というとあの作品の中の桜のシーンが瞬間的に自分の中に浮かぶわけですね。
それと、最近、桜の季節を歌ったヒット曲が多い。そしてそのPVの中の桜の美しいシーンがとても印象的だ。曲のサウンドとともにその映像のイメージは自分の中に刷り込まれ、桜の季節は私の中でどんどん美化されていくのだ。
学生の頃は、後々花粉症に苦しめられるなど、想像などしなかったが、現在の春の季節は、花粉症に苦しむ人々という当時とは180度違う光景が定着しつつあり、なんともやりきれない。現代人が花粉症から解放される日はやってくるのだろうか?と外出するたびに思う今日この頃である。
思い出のアニメ「めぞん一刻」のテーマ曲だった春らしい「悲しみよこんにちは」(斉藤由貴)と「陽だまり」(村下孝蔵)はとても印象的に私の中に残っている。なんかただのアニメヲタさんみたいな感じになってきたなぁ・・・。
2008年3月12日水曜日
KILLING TIME NIGHT
私の好きなバンドにKILLING TIMEがある。
リーダーの板倉文を筆頭に、清水一登、斉藤ネコ、Ma*To、whacho、メッケン、青山純という編成で、80年代に活躍した究極のひまつぶし(=KILLING TIME)バンドなのだが、21世紀に入ってから突然の再結成を果たし、特に昨年あたりから月一で都内のライブハウス等で精力的なライブ活動を続けている老舗変拍子バンドである。
80年代は一度しか彼らのステージを見たことがなく、その後はもっぱらCDで聞くだけの欲求不満状態だったのだが、ふたたび、彼らのステージに触れることができる感動はとても大きい。一筋縄ではいかない変拍子リズムとおどけたような愛らしいメロディー、そして絶妙なコードワークが交じり合ったなんともいえない不思議なサウンドそれが彼らのサウンドの魅力であります。
実は本日(3/12)、東京・高円寺にあるJIROKICHIというライブハウスで彼らのライブがあったので観戦してきた。再結成したといっても、これまではほとんどメンバーの誰か一人が欠けるという状況で、その都度ゲストを迎えてライブを行ってきた彼ら。昨年秋に一度だけフルメンバーが揃うという奇跡的な一夜があったが、その後はまたゲストで補う編成が続いていました。
今回は当初、再びのフルメンバーという触れ込みだったのだが、残念ながらドラムスの青山氏が土壇場にきての欠場。ここ最近のステージをフォローしてきたオイラー小林氏が代打出場となった。私は個人的に青山さんのタイトなドラムスが好きで、他のアンサンブルメンバーがどちらかといえば横ノリの演奏になりがちな分、きっちりとリズムのアクセントを刻み、見事なメリハリを利かせたアンサンブルに締める青山ドラムでのライブ演奏が好きなんですね。
まあ、そういったこともあり、多少のがっかり感を持ちながらも、演奏がスタートするや、その杞憂はいきなりふっとんだ。なんか、すごくかっこいいのだ。清水さんのピアノがいつもにもまして歯切れよく突っ走る。控えめながら無駄のないドラムスワークと野太いベースラインがうなるようにグルーヴを作り上げ、ネコさんのヴァイオリンもコシの入った流麗な旋律がリズムにうまくからみつく。アンサンブルは見事に勢いをなし、ギターのカッティングやパーカッションの味付けもとても小気味よくサウンドにアクセントをつけている。
とってもかっこいいステージだったのです。気がつくと終始、体が揺さぶれていた私。新曲も2曲登場したせいか、いつもより長めのステージとなり、最初から最後まで息つく暇も与えず、見事にかっこいい演奏が続いたのでした。ゲストで登場した紅一点ボーカルの小川美潮嬢、築地の魚市場を彷彿とさせる見事なボイスパフォーマンスを披露した福岡ユタカ氏の参加もサウンドに見事な彩りを与えていました。
現在のところ、都内でのライブステージのみとなっているのがとてももったいないくらい、非常に素敵なKILLING TIME体験。今後も是非続けて下さることを祈っています。いやあ、幸せな夜でした。
リーダーの板倉文を筆頭に、清水一登、斉藤ネコ、Ma*To、whacho、メッケン、青山純という編成で、80年代に活躍した究極のひまつぶし(=KILLING TIME)バンドなのだが、21世紀に入ってから突然の再結成を果たし、特に昨年あたりから月一で都内のライブハウス等で精力的なライブ活動を続けている老舗変拍子バンドである。
80年代は一度しか彼らのステージを見たことがなく、その後はもっぱらCDで聞くだけの欲求不満状態だったのだが、ふたたび、彼らのステージに触れることができる感動はとても大きい。一筋縄ではいかない変拍子リズムとおどけたような愛らしいメロディー、そして絶妙なコードワークが交じり合ったなんともいえない不思議なサウンドそれが彼らのサウンドの魅力であります。
実は本日(3/12)、東京・高円寺にあるJIROKICHIというライブハウスで彼らのライブがあったので観戦してきた。再結成したといっても、これまではほとんどメンバーの誰か一人が欠けるという状況で、その都度ゲストを迎えてライブを行ってきた彼ら。昨年秋に一度だけフルメンバーが揃うという奇跡的な一夜があったが、その後はまたゲストで補う編成が続いていました。
今回は当初、再びのフルメンバーという触れ込みだったのだが、残念ながらドラムスの青山氏が土壇場にきての欠場。ここ最近のステージをフォローしてきたオイラー小林氏が代打出場となった。私は個人的に青山さんのタイトなドラムスが好きで、他のアンサンブルメンバーがどちらかといえば横ノリの演奏になりがちな分、きっちりとリズムのアクセントを刻み、見事なメリハリを利かせたアンサンブルに締める青山ドラムでのライブ演奏が好きなんですね。
まあ、そういったこともあり、多少のがっかり感を持ちながらも、演奏がスタートするや、その杞憂はいきなりふっとんだ。なんか、すごくかっこいいのだ。清水さんのピアノがいつもにもまして歯切れよく突っ走る。控えめながら無駄のないドラムスワークと野太いベースラインがうなるようにグルーヴを作り上げ、ネコさんのヴァイオリンもコシの入った流麗な旋律がリズムにうまくからみつく。アンサンブルは見事に勢いをなし、ギターのカッティングやパーカッションの味付けもとても小気味よくサウンドにアクセントをつけている。
とってもかっこいいステージだったのです。気がつくと終始、体が揺さぶれていた私。新曲も2曲登場したせいか、いつもより長めのステージとなり、最初から最後まで息つく暇も与えず、見事にかっこいい演奏が続いたのでした。ゲストで登場した紅一点ボーカルの小川美潮嬢、築地の魚市場を彷彿とさせる見事なボイスパフォーマンスを披露した福岡ユタカ氏の参加もサウンドに見事な彩りを与えていました。
現在のところ、都内でのライブステージのみとなっているのがとてももったいないくらい、非常に素敵なKILLING TIME体験。今後も是非続けて下さることを祈っています。いやあ、幸せな夜でした。
2008年3月11日火曜日
ピエール・バルー
私が大好きでよく聞くCDの中に、ピエール・バルーの「花粉(Le Pollen)」というアルバムがある。
ピエール・バルーという人。フランス人で、クロード・ルルーシュ監督の映画「男と女」にも俳優として出演したこともある魅力的なシンガーソングライターです。
この「花粉(Le Pollen)」というアルバム、リリースされたのは1982年の秋。彼のファンだという日本人ミュージシャンたちによって録音された作品なのですが、そのメンツがすごいのである。学生時代から彼のファンだという高橋幸宏氏を筆頭に、ムーンライダーズ、加藤和彦、坂本龍一、清水靖晃とマライアメンバー等、当時(そして現在も)の日本のトップミュージシャンが完璧なまでにバックアップしており、そのサウンドはたんなるシャンソンでは片付けられない当時としては先鋭的なテイストを十分に包含した魅力的なサウンドで、バルー氏のボーカルとともに聞けば聞くほど好きになる仕上がりになっているのです。
ほとんど同じメンバーで1984年にもアルバム「シエラ(山脈)」がリリースされ、より渋い仕上がりになっていてこちらも大好きですが、とりわけ「花粉」は私にとって、スルメのような聞けば聞くほど味の出る特別なアルバムになっています。YMOやライダーズのメンバーが参加しているということもそうですが、バルー氏のボーカルのすばらしさというものがじわじわと伝わってくるんですね。
昨年の秋に恵比寿のガーデンホールでライブを開いた際に足を運んだのですが、生で聞く彼の声は当時とまったく変わっていなくて、その存在感を十二分に伝えていたすばらしいコンサートでした。幸宏氏がゲスト出演したこともあり、当時の「花粉」のタイトル曲や加藤和彦氏の曲「pepe」など、大好きなアルバム曲をステージで再演してくれたことにも感激した私でした。
「花粉」リリース直後の1983年初頭に、フランスのピエールカルダン劇場にてライダーズのメンバーと清水靖晃さんをバックにライブを行ったのですが、その録音が奇跡的に残っていて、2001年になんとCD化が実現。このニュースは本当にうれしかった。ムーンライダーズのちょっとアマチュアっぽいサウンドがいい味を出していて、清水さんの渋いサックスとの奇妙なバランス感を保ちつつ、ピエール・バルーのボーカルがゆったりと空間を埋める様が見事に記録されています。おもちゃの楽器で演奏される「おもちゃのチャチャチャ」のフランス語版もなかなかの白眉もの。今後も聞き続けていくんでしょうね。
アルバムでは坂本龍一教授がアレンジと演奏を担当した「出会いの星」は、昨年のコンサートでもラストを飾った曲で、日本の曲のメロディーにはないヨーロピアン独特の物憂げなテイストが印象的な曲で、ライブの終演曲にふさわしい選曲でした。
こういうアルバムが1枚でも多くあると人は幸せですね(笑)。
ピエール・バルーという人。フランス人で、クロード・ルルーシュ監督の映画「男と女」にも俳優として出演したこともある魅力的なシンガーソングライターです。
この「花粉(Le Pollen)」というアルバム、リリースされたのは1982年の秋。彼のファンだという日本人ミュージシャンたちによって録音された作品なのですが、そのメンツがすごいのである。学生時代から彼のファンだという高橋幸宏氏を筆頭に、ムーンライダーズ、加藤和彦、坂本龍一、清水靖晃とマライアメンバー等、当時(そして現在も)の日本のトップミュージシャンが完璧なまでにバックアップしており、そのサウンドはたんなるシャンソンでは片付けられない当時としては先鋭的なテイストを十分に包含した魅力的なサウンドで、バルー氏のボーカルとともに聞けば聞くほど好きになる仕上がりになっているのです。
ほとんど同じメンバーで1984年にもアルバム「シエラ(山脈)」がリリースされ、より渋い仕上がりになっていてこちらも大好きですが、とりわけ「花粉」は私にとって、スルメのような聞けば聞くほど味の出る特別なアルバムになっています。YMOやライダーズのメンバーが参加しているということもそうですが、バルー氏のボーカルのすばらしさというものがじわじわと伝わってくるんですね。
昨年の秋に恵比寿のガーデンホールでライブを開いた際に足を運んだのですが、生で聞く彼の声は当時とまったく変わっていなくて、その存在感を十二分に伝えていたすばらしいコンサートでした。幸宏氏がゲスト出演したこともあり、当時の「花粉」のタイトル曲や加藤和彦氏の曲「pepe」など、大好きなアルバム曲をステージで再演してくれたことにも感激した私でした。
「花粉」リリース直後の1983年初頭に、フランスのピエールカルダン劇場にてライダーズのメンバーと清水靖晃さんをバックにライブを行ったのですが、その録音が奇跡的に残っていて、2001年になんとCD化が実現。このニュースは本当にうれしかった。ムーンライダーズのちょっとアマチュアっぽいサウンドがいい味を出していて、清水さんの渋いサックスとの奇妙なバランス感を保ちつつ、ピエール・バルーのボーカルがゆったりと空間を埋める様が見事に記録されています。おもちゃの楽器で演奏される「おもちゃのチャチャチャ」のフランス語版もなかなかの白眉もの。今後も聞き続けていくんでしょうね。
アルバムでは坂本龍一教授がアレンジと演奏を担当した「出会いの星」は、昨年のコンサートでもラストを飾った曲で、日本の曲のメロディーにはないヨーロピアン独特の物憂げなテイストが印象的な曲で、ライブの終演曲にふさわしい選曲でした。
こういうアルバムが1枚でも多くあると人は幸せですね(笑)。
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